合鐵産業株式会社は合同製鐵の商事部門として、1947年(昭和22年)に創業いたしました。創業当時は木材の販売を通して戦後の復興に寄与していたと聞いています。その後、本格的に鉄鋼を取り扱うようになり、現在は鉄鋼製品をはじめ、鉄スクラップや副原料の安定供給に努めております。

合同製鐵グループの中で商社機能を有する唯一の会社である当社の役割は、まずグループ全体の売上に貢献することです。そのために各グループ会社との連携をより強化し、付加価値のある製品の企画や販路の更なる拡大、新たな市場の開拓などに取り組んでいきます。

また、持続可能な社会の実現に貢献することも目標に定めています。当社が主に取り扱っている鉄鋼製品は、鉄スクラップを原料とし、電気炉によって製鋼しています。スクラップに再び価値を宿した鉄鋼製品を供給する当社の事業は、循環型社会の形成の一助となると確信しております。

加えて製鉄の主流である高炉法と比較すると、電炉法での製鉄は二酸化炭素の発生量を大幅に抑えることが可能です。地球環境に優しい製品を通じて、カーボンニュートラル推進の一助となりたいと考えています。

冒頭にお伝えしましたように、戦後の焼け野原となった街の再建に使用された木材の販売から合鐵産業の歴史は始まりました。時代が変わろうとも、“社会に貢献する”という私たちの存在意義が変わることはありません。当社が成長することで合同製鐵グループの発展につながり、持続可能な社会の実現につながる。これからも合鐵産業にご期待ください。

代表取締役社長 西嶋 陽一